カジノの保険対策について

一般的に、企業に勤めている場合、私たちは勤務先を通じて、社会保険に加入します。将来、日本にカジノができた場合、カジノで働くすべての正社員(バーテンダー、カクテルサーバー、ディーラー、ベルマン、ドアマン、清掃員など)も社会保険に加入することになるでしょう。一方カジノを訪れるプレイヤーも社会保険や国民健康保険などに加入している場合がほとんどです。

さらに海外のカジノでは、円滑な業務運営にあたって、様々な保険に加入しています。当記事では、カジノの保険対策について、アメリカの事例を取り上げ、お話ししていきます。

不正行為補償

ギャンブル業界では、毎日莫大なお金がやり取りされています。ブラックジャックのテーブル、スポーツブック、キャッシャーなどにおいて、従業員とゲストの間で数えきれないほどのお金やチップが授受されているのです。そして、カジノでは、セキュリティ対策が徹底されているにもかかわらず、従業員やゲストの中には不正行為をする人がいます。

このため、カジノが所有する財産に発生する損害を補償する保険に加入しておくことは必要不可欠です。また、このような保険への加入により、従業員もしくはゲストの不正行為リスクに対する不安を払拭することができます。

PTC(プレミアム・タックス・クレジット)とは?

アメリカでは、ギャンブルでの勝ち分は全額AGI(調整後総所得)に含まれます。AGIは世帯収入に含まれ、その世帯収入により保険料控除(PTC)額が決定されます。PTCは、保険料の支払いに充てるために政府から支給される補助金です。所得が高いほどPTCは低くなり、PTCが低いほど保険料が高くなります。なお米国在住者は、ギャンブルで負けた額についても控除申請できます。

フォームW-2Gとは?

アメリカでは、ギャンブルで勝った賞金が、一定の額を超えた場合、カジノ、ポーカー場、競馬場などは、フォームW-2G(ギャンブル賭けの支払調書)に、賞金額を記入し、本人とIRSに送ることが義務付けられています。その年の損失が賞金を上回った場合においても、このフォームはIRSに提出しなければなりません。フォームW-2Gの内容により、AGIや保険料などが変わってきます。

FireKeepersカジノホテルの事例(アメリカ)

カジノ側が従業員のために提供する健康保険の補償内容には、様々なものがあります。例えば、アメリカのFireKeepersカジノホテルでは、障害リスク、疾病・死亡リスクなどが補償内容に含まれています。雇用の30日後にフルタイム(定期的に週30時間以上働く)で働く従業員に提供されます。その際、以下の扶養家族に対しても保険が適用されます。

– 配偶者: 配偶者が無職の場合、または配偶者の勤務先が福利厚生を提供していない場合、または配偶者が自営業の場合に適用されます。

– 26歳以下の子:26歳になった月の末日で保障が終了します。